妊活本レビュー日記

不妊症や産み分け、育児に関するエッセイの感想を書いています

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堀田あきお&かよ【不妊治療、やめました。】の感想。ネタバレあり

吉田です。


子供の頃、読んだ漫画で
思い出に残ってるものってありますか?

私は手塚治虫の漫画が好きで、
ユニコやリボンの騎士をよく読んでいました。

詳しく話すと長くなるので割愛しますが、
可愛いキャラが出てて面白いので、是非読んでみてください(*´Д`)

子供ができたら、一緒に読んであげるのもいいですね。


それで、今日紹介する漫画本は
こちらになります。

■堀田あきお&かよ【不妊治療、やめました。】の感想。ネタバレあり

著者:堀田あきお&かよ

株式会社ぶんか社

183P


・もくじ

はじめに

一、愛と哀しみのT字体

二、屁をしても二人

三、子作り宣言

四、ガーン!

五、OH MY LITTLE POOR GIRL

六、ホッタ後ろ!後ろ!

七、俺のちんこに何をする!

八、絞り出せ!明日のために

九、IKAOと呼ばれた子

10,嗚呼、人体の神秘

11,マタニティー哀歌

12,今日の日はさようなら

13,眠りの森のモモンガ

かよのコラム①治療日記

かよのコラム②あきらめるということ

14,本家ホーンテッドマンション

15,東京タワー~アキオとカヨと、時々、フジサン~

16,「動いちゃだめ、体液が出ちゃう」

17,ゴマちゃんチンコとの出会い!

18,カンポークッキング

19,米米肉肉クラブ

20,みんな貧乏が悪いんや

21,ニッポン人ならニッポンの

22,最先端

かよのコラム③鈍感自慢

かよのコラム④「産み」の苦しみ

23,為さねばならぬ為しても成らぬ?

24,本気の値段

25,決戦は天下のKO!

26,弱虫ちゃん

27,二人暮らしを決めた日

28,そしていつもふたり

あとがき



堀田あきおさんは北海道夕張市出身の漫画家で、
今年で60歳になります。

あの手塚治虫のアシスタントをしていたとのことで、
手塚プロダクション入社後、2年7ヶ月で
小学4年生で連載が決まり、藤子不二雄賞に入選し、独立。

1978年から漫画を描いているので
キャリアはかなり長い方ですね。

不妊の漫画以外にも、旅やギャンブルなど
多くの作品を出版してきました。


妻は堀田かよさんで、漫画の原作を担当し
夫婦で協力して漫画を描いているようですね^^


題名を見れば分かるように、
不妊治療を諦めてしまった夫婦のお話になります。


漫画では堀田あきおさんは黒髪にちょび髭、
妻のかよさんはおカッパ頭にメガネの地味な女性に書かれてますが
実物は全く違いますw


二人共漫画より派手な見た目で、
あきおさんは金髪、かよさんの髪型はロングの茶髪で
派手なネックレスを付けています。


漫画に戻りますが、冒頭からいきなり
子作りをしてて、逆立ちしてみたり
湯船であきおさんがあそこを湯船から出して
アクロバティックな格好で入ったり、激しいですw

一見、馬鹿やってるように見えますが
実は理に適っていて、不妊症の人に限らず
男性の精子は熱に弱いんですよね。

だから、温めないようにするのは効果的で、
理想を言えば冷たいシャワーで済ますのがいいんですよ。


それで、かよさんが腹痛で救急車で運ばれて
入院しました。

子宮内膜症がかなり進行していて、
血が溜まっていたようです。

二人共漫画家なので、病院のベッドで仕事をしているのは
凄いというか、普通の人とは違うな~と思いました。

あきおさんが35歳でかよさんが29歳の時、
適齢期ということもあり子供を作ることを決心します。

かよさんが張り切って、うなぎと山芋、赤まむしの
ドリンク剤を買ってきます。
意外と、あきおさんが恥ずかしがってるのがウケましたw

しかし、結果は失敗。

しかも、かよさんの首にしこりが見つかり
甲状腺がんの疑いが・・・


病院で、金正日似の医者に注射をされ、
痛い思いをします。

仙人のような医者が出て来て、
触診の結果ガンではなかったです。


それからは何回か妊娠しようと試みましたが
あきおさんがぶちきれて怒鳴ります。

「てめーは顔も悪けりゃ愛想も悪い。ろくすっぽ家事もやらねー」

「おまけに病気ばっかしやがって挙句の果てに不妊症かよ!!」

「何でオレはよりによっておめーみてーなハズレと結婚しちまったんだ
 人生やり直してーよ!!」


・・・このセリフは不妊治療中の女性にとっては
かなり傷つくでしょうね。

結婚相手を選んだのは自分だし、
責任転嫁しても無意味ですよね。

あきおさんはけっこう言葉がきついし、
相手を思いやる気持ちが足りないと感じました。


でも、一度は病院に行くことを拒んだあきおさんですが、
不妊症の本に赤ちゃんの絵が描いてあるのを見て
国立病院に行くことにします。


フーナーテストの結果、
精子が一匹も動いていないことが判明し、
落ち込むあきお。


その後、やり直して
異常は見当たらないことが分かりますが、
相性が悪いらしく人工授精をすることになります。

しかし、かなりの激痛で
生理痛のような重い痛みの後気分が悪くなります。


半年間5,6回やってなかなか妊娠しないので、
辛くなり治療を休むことにします。

旅行に行ったり、基礎体温を測ることもやめて
好きなだけお酒を飲んだりしてたら、
なんと妊娠していたことが判明。

つわりで苦しむものの、
急に楽になったと思ったら流産していたことが分かります。


しばらく落ち込んでいましたが、今度は
漢方を試すことになります。

鹿の角など、1回5万円程の漢方を試してみますが、
全く妊娠しません。

買いたい服もお菓子も我慢して、
うなぎの匂いを嗅いでごはんを食べるという
涙ぐましい努力までします(^_^;)


あきおさんもアトピーの治療でお金がかかるので、
これ以上は無理と断念します。


銀座の病院に行った後、次は
KO病院に行きます。
”KO”とぼかしてますが、
たぶん慶應大学の病院ですよね^^;


かよさんが内診される時、男の意思が出て来て
裸を見られるのを嫌がります。
しかも、多くのインターンに指入れまでされて、
かなり屈辱的な思いをしています。


病院での治療は、こういう場面があるのが
嫌ですよね。


造影検査の時、造影剤を入れた時
あまりの激痛に、気絶しそうになります。

更に、追い打ちかけるかのごとく
動けないでベッドの上に横たわってると、
看護師に「閉めたいから早く出てって」と言われます。


あきおさんが激怒して、二人で病院から出て行きました。


あと、若い女性医師が出て来て
苦情をいうと逆ギレ、威圧的な態度でニコリともしないで
態度がわるいです。


個室じゃなく、カーテンで仕切られただけの部屋で
何回セックスしたかとか、性病にかかってるかなど
他の患者にも話が筒抜けで配慮が足りないと思いました。


そんなある日、かよさんは病院へ行くのが苦痛になり、
もう不妊治療を辞めることにしました。


長い年月をかけて、治療費はかかるわ
医者に冷たい態度をとられるわで嫌になったんでしょうね。


子供を諦めた堀田夫妻は、
カンボジアへ旅行に行き、
あとがきで

「不妊治療は大変だったけど不幸だとは思っていません。」

「子供が居てもいなくても、それぞれがそれぞれの生き方で
 喜び、認め合って助けあって、愉快に生きていけたらいいですよね。」

と締めくくっています。


確かに、子供がいなくても幸せに暮らしている夫婦も居ます。

が、諦める前に私のもとに相談してくれれば
よかったのにな~、と思います。


そうすれば、病院や漢方以外での治療法も
アドバイス出来ましたからね。

以上、■堀田あきお&かよ【不妊治療、やめました。】の感想でした。


不妊治療、やめました。~ふたり暮らしを決めた日~

不妊治療、やめました。~ふたり暮らしを決めた日~