妊活本レビュー日記

不妊症や産み分け、育児に関するエッセイの感想を書いています

.entry-content h3{ color: #ffffff; background: #000080; border-radius: 5px; padding: 20px 20px; }

七尾ゆず おひとりさま出産の感想【ネタバレあり】

吉田です。


今日は特にシングルマザーに読んで欲しい漫画を
紹介したいと思います^^

それがこちら

●七尾ゆず おひとりさま出産

164P

集英社クリエイティブ


作者の七尾ゆずさんは、アラフォーの女性で
年収が200万以下と厳しい生活をされているようです^^;

漫画家というと、高橋留美子や尾田栄一郎みたいに、
億万長者を連想してしまいがちですが
ピンきりで、稼げる人は稼ぐけど、売れなければ
その辺のフリーターと変わらないようですねw


そんな七尾ゆずさんの、出産体験記を読んで
「例え貧しくても、子供を作ってしまえばなんとかなる」
というのが感想です。



・本編のもくじ

第1話 無謀な計画

第2話 男子の協力

第3話 妊活街道

第4話 野生の勘

第5話 祝・妊娠!?

第6話 先立つもの

第7話 立ちはだかる大問題

第8話 子供の頃の私

第9話 母との戦い

第10話 行政との戦い

第11話 新年に誓う

第12話 来たれバブルよ

第13話 やさしい嘘

第14話 いざ、出陣!

第15話 腹心の友

第16話 情けは人のためならず!?

第17話 夢と現実のはざま

第18話 親戚ランウェイ

第19話 幸せの予感

おまけまんが




七尾ゆずさんはアラフォーなので、
タイムリミットが迫ってきて焦ります。

彼氏のミウラさんは
あごひげを生やしたイケメンで、腹筋はシックスパック。

国民健康保険すら払っていない貧乏人で、
しょっちゅう七尾ゆずさんからお金を無心するようなダメンズですw

それでも、他に頼める人が居なくて
飲みに連れて行き、酔った勢いでミウラさんに
認知も結婚もしてもらわなくていいから、子作りしてもらうよう協力を
要請します。


それならということで、妊活することになる二人。

食事はミネラル豊富なとろろや里芋、牡蠣を食べます。

基礎体温を測り、試してみますが
なかなか妊娠しません。

不妊治療についてパソコンで調べてると、
体外受精が1回30万、都内に住所を有する夫婦は補助金が出るとわかり、
籍も金もないと、憤ります。


いつもスッピンにジャージ、ネイルもしたことがない
野暮ったい七尾ゆずさんなので、
ミウラさんから

「セクシーさが足りない」と
アトバイスされます。


厚化粧で、デーモン小暮みたいになり、
ミウラさんに笑われるも、ラブホで子作りして
妊娠が発覚。

39歳目前で、妊活5ヶ月目でした^^


しかし、ファミレスでのバイト代は別にして
漫画家の収入は5万円。
預金は10万ちょっとしかありません(^_^;)

そこで、まずは100万円貯めることを決意します。


やがて、母親と電話していて妊娠することを報告し、
片親で育てていくことを宣言すると、激怒されます。


上京してきた母親は、てっきりミウラさんが
認知してくれないから結婚しないと勘違いしていて、
七尾ゆずさんが結婚願望がないこと、
一人で育てていくことを知りません。

詳しく説明して事情が飲み込めると、

「なんでもいいから籍入れてよ!!」

「親戚とか友達に私はいい顔したいのよー!!」


などと、魂の雄叫びをあげますw

母親にとって、子供の幸せよりも世間体の方が大事なようですね。


その後、大阪で七尾ゆずさんとミウラさんは
母親と会うことになります。


未婚で出産することを説得しようとしますが、
相変わらず親戚の顔色ばかり伺って、態度を変えません。

結局、できちゃった結婚してスピード離婚したという
嘘の設定でいくことになり、作戦は成功。


七尾ゆずさんは貧乏なのでドーナツでお腹を膨らまし、
ホームレスの炊き出しに並ぶことを考えるほど、お金に困ります。

食べていけないので、新しいバイトを開始し、
バイト先の残り物の食べ物を持って帰って食費を節約します。

やがて、体重が5キロ増えて
あまり太りすぎなのは体にわるいので、廃棄した食材も食べなくなり
ホームレスにあげようとします。

が、「間に合ってます」と断られます。


今はホームレスも、餓死するようなことはあまり
ないんですね。

けど、七尾ゆずさんも貧困層なので、
人を助けるよりもまず自分を助ける努力をした方がいいのではないかと思いました。

●おひとりさま出産を読んで参考になったこと


その後、漫画の連載が打ち切りになり
バイトに専念することにして本書は終わります。

あとがきでは、過去の七尾ゆずさんの事が
少しだけ語られていて、
仕事も家事もしないDV男と同棲していて、
せっせと働いて貢いでたんだそうです。

この話を聞いて、「あー、やっぱりな」と納得しました。


父親もろくでもない男で、失踪して死んだり
男運には恵まれなかったようで、まともな男が
いることを知らないんだそうです。


日本はまだ先進国ですから、医療も発達してるし
途上国のように餓死することはまず考えられませんが、
母子ともに貧困家庭になるのは目に見えますね。

40代でバイト生活だし、漫画も
大ヒット作を出してるわけでもないし、
相当厳しい未来が待ち受けているのは必死です(+_+)


それに、月収10万程度でひとり暮らしして
子供まで持とうとするのですから、無茶するなあと思いました。

家賃の高い東京に住むんじゃなくて、
田舎なら2万円台の物件はたくさんあるから
引っ越したほうがいいですね。

それか、実家に帰って親に協力してもらうとか。


この人みたいにならないためには、
自分で稼げるスキルを身につけるか、
お金持ちの男性を見つける努力をした方が無難ですね。


これでおひとりさま出産の感想は終わりになります。


ではまた^^

おひとりさま出産 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

おひとりさま出産 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)